歯科コラム

2025.05.12

歯医者でのプレート矯正の装置の違いを完全比較!

著者:医療法人鳳歯会にしおか歯科医院

歯医者で使われる「プレート矯正」や「バイトプレート」について、費用や治療効果に不安や疑問を感じていませんか?

「想定外の費用がかかるのが怖い」、「子供と大人でどんな違いがあるの?」、「本当に効果があるの?」そんな悩みを抱える方は少なくありません。とくに保険の適用範囲や治療期間、装置の種類によって費用が大きく異なることがあるため、事前の情報整理がとても重要です。

この記事では、プレート矯正について知っておきたいいくつかのポイントをわかりやすく紹介しています。

安心と信頼の歯医者 – 医療法人鳳歯会にしおか歯科医院

医療法人鳳歯会にしおか歯科医院では、患者さま一人ひとりに寄り添い、安心して任せられる歯医者として地域の方々より信頼をいただいております。一般歯科をはじめ、小児歯科、歯周病治療、矯正歯科、インプラント、審美歯科、ホワイトニング、訪問歯科まで幅広く対応いたします。全室個室の診療室やメンテナンス専用ルームを完備し、リラックスできる環境を整えております。予防を重視し、お口の健康を長く維持できるようサポートいたします。

医療法人鳳歯会にしおか歯科医院
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住所〒819-0380福岡県福岡市西区田尻東1-15-9
電話092-807-3748

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歯医者で使われる「プレート」とは?種類と役割をわかりやすく解説

プレート矯正とは?基本の仕組みと治療目的

プレート矯正は、歯列矯正の中でも「取り外し可能な装置」を使用する矯正方法で、特に子供の成長期における歯列や顎骨のコントロールを目的として導入されることが多い治療法です。正式には「床矯正装置(しょうきょうせいそうち)」や「可撤式矯正装置」と呼ばれますが、一般には「プレート矯正」として親しまれています。ワイヤー矯正やマウスピース矯正と異なり、就寝時や一定時間のみ装着する方式で、日常生活に支障が出にくいという点が大きな特徴です。

プレート矯正の主な構造は以下の通りです。

プレート本体にはアクリル樹脂が使われており、そこに金属のバネやスクリューが組み込まれています。これによって、歯に力をかけたり、顎の拡大や歯列の移動を促すことが可能になります。中でも代表的なのが「SH療法」と呼ばれる矯正法で、スクリュー(ネジ)を中央に埋め込むことで顎の幅を少しずつ広げていく治療です。

この装置は、症例に応じて異なる形状やパーツ構成が選択され、以下のように目的別で設計されます。

装置名 主な対象症状 使用対象年齢 使用目的
SHプレート 出っ歯、受け口、過蓋咬合 小児〜中高生 顎の拡大、前後左右の歯列コントロール
バイオネーター 下顎後退 成長期の子供 顎の前方誘導、咬合の調整
スクリュー付き床装置 軽度の歯列不正 小児・成人 単独の歯の移動、歯列の微調整
リンガルアーチ 奥歯の移動や固定 小児・成人 歯列保持、奥歯のコントロール

治療を始める際には、装置を歯科医院で型取りし、専用の技工所で一人ひとりに合ったプレートを作製します。装着は基本的に患者自身が自宅で行い、使用時間は症状や装置によって異なりますが、目安は1日12〜16時間程度です。

装着にあたっては、自己管理が求められるため、親の協力や本人の意識が非常に重要になります。装着時間が不足すると効果が現れないため、スマホアプリやシートで記録するなどの工夫が推奨されます。

プレート矯正は目立ちにくく、痛みが比較的少ないことから、心理的なハードルが低く、特に初めての矯正治療として選ばれやすい傾向があります。また、取り外し式であることから、食事や歯磨きの際に装置を外せるという衛生的メリットも見逃せません。

また、プレート矯正は成人にも使える場合があります。ただし、大人は骨格の成長が止まっているため、重度な症状にはワイヤー矯正などとの併用が必要になることがあります。

バイトプレートとは?用途・効果・医療現場での役割

バイトプレートとは、歯列矯正とは異なり「噛み合わせの安定」や「歯や顎の保護」を目的として使われる装置で、主に顎関節症や歯ぎしり、食いしばりのある患者に処方されます。取り外し式で透明または白色のアクリル製のものが多く、歯科医院では「ナイトガード」や「スプリント」と呼ばれることもあります。

バイトプレートの主な役割は以下の3つです。

  • 就寝時の歯ぎしりや食いしばりによる歯の摩耗防止
  • 顎関節への負担軽減と咬合の安定化
  • 顎関節症の症状(痛み・開口障害など)の緩和

これらは矯正治療とは目的が異なりますが、SH療法や他の矯正装置と併用されるケースもあります。特に咬合に問題を抱える患者にとって、バイトプレートは初期治療の第一選択肢として導入されやすくなっています。

実際に使用する際には、以下のような注意点が挙げられます。

  • 使用直後は違和感を感じやすい
  • 適切な洗浄を怠ると臭いや雑菌が繁殖しやすい
  • 数ヶ月ごとに噛み合わせや形状のチェックが必要

特に顎関節症の患者にとっては、バイトプレートが生活の質を大きく向上させる手段となることもあります。

バイトプレートの適応や選び方については、歯科医師の診断が不可欠です。軽い歯ぎしりでも放置してしまうと歯の摩耗や顎関節の変形につながるため、少しでも異変を感じたら早期に歯科を受診し、適切な対応を取ることが望まれます。

SH療法(プレート矯正法)とは?構造・特徴・適応症を専門解説

SH療法が効果的な症状

SH療法は、主に小児や成長期の患者に対して行われる「取り外し可能な床矯正(プレート矯正)」のひとつで、特に上顎や下顎の成長コントロールを目的とした治療法です。従来のワイヤー矯正とは異なり、歯列や顎骨全体の骨格的成長を導くことができる点が最大の特徴です。構造としては、中央に調整可能なスクリュー(ネジ)が埋め込まれたアクリル製のプレート装置で、これを使って少しずつ顎を広げたり、歯を移動させたりする仕組みです。

SH療法は、以下のような症例において高い効果が期待されています。

  • 出っ歯(上顎前突)
    下顎が後退している状態で、上顎の前方への突出が目立つ場合、SHプレートで上顎の横幅を広げたり、下顎の成長を誘導することで、自然で機能的な咬合に導くことが可能です。
  • 受け口(反対咬合)
    下顎が前に出ている状態で、早期に発見して治療を開始することで、顎の成長バランスを修正することができます。SH療法では、下顎の過成長を抑制しつつ、上顎の前方誘導を図ります。
  • 過蓋咬合(噛み合わせが深すぎる)
    咬み合わせが深く、下の前歯がほとんど見えないケースです。このようなケースでは、上下顎の垂直的成長をコントロールすることで咬合の高さを改善できます。

骨格的なアンバランスに起因する歯列不正は、放置すると成人期に外科手術が必要になる場合もあります。SH療法はそのリスクを軽減するための早期介入として位置づけられています。

適応年齢についても重要です。特に効果が高いのは6歳〜12歳の混合歯列期であり、この時期は成長の柔軟性があるため骨格の修正がしやすくなります。永久歯列期に入ってからの導入も不可能ではありませんが、適応症が限定されるため専門医による診断が必須です。

SH療法で使用される装置の種類や特徴は以下のようになります。

装置名 主な用途 適応症
スクリュー付プレート 顎の拡大 出っ歯、狭窄歯列
アンカー付きプレート 歯の前後移動 受け口、前歯の反転
咬合挙上型プレート 咬合の高さ調整 過蓋咬合、咬み合わせの深さ改善

治療期間は症状や成長スピードにより異なりますが、平均で半年〜1年程度の装着が必要です。装着時間は1日あたり12〜16時間が推奨されており、就寝時に必ず使用することが基本となります。

また、SH療法はその構造上、患者本人が取り外しや管理を行うため、家族の協力や定期的な通院が欠かせません。特に成長段階での適切なタイミングを逃すと、矯正の効果が薄れてしまうため、早期の受診・診断が重要です。

子供に向いているプレート矯正について小児歯科の視点でわかる使い方

プレート矯正は、子供の成長過程に合わせた骨格誘導を行うための治療として、小児歯科では非常に重要な位置を占めています。取り外し可能で清掃もしやすく、日常生活での違和感が少ないことから、小児患者にとってストレスの少ない矯正手段として評価されています。

特に以下のような特徴を持つ子供に向いています。

  • 歯の生え変わりが進行中の混合歯列期にある
  • 顎の骨が成長中で骨格誘導の効果が期待できる
  • ワイヤー矯正には心理的抵抗がある
  • 歯並びが乱れ始めたが、抜歯を回避したい

通院頻度も比較的少なく、月1回程度の調整で済むケースが多いため、通学や習い事との両立がしやすいという利点もあります。

小児にプレート矯正を行う際のポイントは、以下の点を理解しサポートすることです。

  1. 装着時間の管理(親子でスケジュール共有)
  2. 装置の取り扱い(破損や紛失への注意)
  3. 口腔清掃の徹底(虫歯リスクを下げる)
  4. 医院での定期チェックの重要性

また、矯正の進行状況を把握するために、写真を撮って変化を記録することや、使用状況を可視化するアプリなどを活用することで、子どものモチベーション維持にもつながります。

保護者が安心して矯正を開始できるように、初診の段階でしっかりと診断と説明を行い、費用や治療計画を明示してくれるクリニックを選ぶことが大切です。

プレート矯正・バイトプレートの保険適用と費用項目

保険適用の可能性

プレート矯正やバイトプレート治療を検討する上で、最も多く寄せられるのが「保険が効くのか?」という疑問です。

まず前提として、プレート矯正やバイトプレートは基本的に自費診療であることが多く、保険適用となるケースは限られています。例外として、顎関節症の治療や特定の咬合異常(例.過蓋咬合、開咬)において医師が「治療上必要」と判断した場合にのみ、保険が適用されることがあります。ただし、その判断基準は医院ごとに異なり、かつ保険適用の条件を満たす症状であることが必要です。

保険が適用された場合、患者が負担するのは料金の一部(通常は3割)です。しかし現実には、歯列矯正目的のプレート治療は「審美目的」と判断されやすく、保険適用外とされることが大多数です。一方で、顎関節症に対するバイトプレートは比較的保険適用されやすい傾向にあります。

自費診療の費用項目

プレート矯正やバイトプレート治療は多くの場合「自費診療」に該当し、その料金は医療機関によって大きく異なります。

まず、自費診療における料金の内訳は以下のように分けられます。

費用項目 内容の例
初診料 カウンセリング・レントゲン・口腔内診断など
装置作成費 プレートやバイトプレート本体の作製費
調整料(毎月) 装置の調整・適合確認・クリーニング等
保定管理費 治療後の保定装置の使用・経過観察費
装置再作成・修理費 落下や破損による再作成費用

また、通院のしやすさも治療の継続には重要です。治療効果は1回の装着や通院で完結するものではなく、定期的な調整や装置の状態チェックを続けることで初めて歯列・咬合の改善が進みます。

特に都市部と地方では費用だけでなく「何に費用がかかるのか」「どんなサポートがあるのか」も異なります。医院選びの際には、単なる価格比較だけでなく、長期的に見た治療価値や通院のしやすさ、説明のわかりやすさなどを重視する視点が必要です。

まとめ

歯医者で使用されるプレート矯正やバイトプレートは、症状や年齢、地域によって治療内容や費用が大きく異なるため、事前に正しい情報を知っておくことが非常に重要です。

また、子供と大人では、骨格の成長段階や咬合の改善目的が異なるため、治療に必要な装置の種類や通院回数にも差が生じます。特に子供は骨の柔軟性があるため、プレート矯正がより効果的に働きやすい傾向があります。逆に、大人は骨の可動性が低下しているため、ワイヤー矯正や他の方法との併用が検討されることもあります。

こうした治療法の違いや装置の選び方について「知らなかった」で後悔しないためにも、自分や家族に合った治療法を選び、長期的に見て満足できる結果を得るための判断材料として、ぜひこの記事の情報をご活用ください。適切な知識が、将来の損失を未然に防ぐ第一歩になります。

安心と信頼の歯医者 – 医療法人鳳歯会にしおか歯科医院

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よくある質問

Q.子供にバイトプレートを使う場合、通院はどのくらいの頻度ですか?
A.バイトプレート治療では、成長段階にある子供の場合、プレートの調整や装着確認のため1か月に1回程度の通院が必要になることが一般的です。症状や歯列の変化に応じて、通院回数は増減します。プレートは取り外し式であるため、装着時間や取り扱いに慣れるまでは保護者による管理も重要になります。特に咬合や骨格の成長に関わるケースでは、適応時期を逃さないよう定期診療の継続が求められます。

Q.プレート矯正とマウスピース矯正はどう違いますか?見た目も気になります。
A.プレート矯正は装置が厚く目立つこともありますが、成長期の子供の骨格形成に適しています。一方、マウスピース矯正は透明で見た目に優れ、成人に人気があります。また、プレート矯正は矯正歯科での装着・調整を伴うのに対し、マウスピースは自宅での装着管理が中心になります。用途や予算に応じて選択肢が異なります。

Q.顎関節症でバイトプレートを使いたいのですが、効果が出るまでどのくらいかかりますか?
A.顎関節症に対するバイトプレートの使用期間は症状の重さによりますが、平均して3か月から半年ほどで効果を実感する人が多いです。早ければ装着から2週間程度で痛みの軽減や咬合の安定を感じるケースもあります。プレートの正しい装着時間(就寝時のみ、もしくは日中数時間)と、歯科での定期的な調整が効果を左右します。また、使用中に違和感や痛みが出た場合はすぐに医院へ相談することで、さらなる症状の悪化を防ぐことが可能です。

医院概要

医院名・・・医療法人鳳歯会にしおか歯科医院
所在地・・・〒819-0380 福岡県福岡市西区田尻東1-15-9
電話番号・・・092-807-3748

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