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2019.12.16

効率的で効果の高い根管治療

今回は根管治療のお話です。

根管治療とは、虫歯が大きくて歯の神経まで到達してしまった場合に行う、歯の神経の治療です。

日常的に行われている治療なので、経験がある方も多いと思います。

しかし、保険点数が低く設定されていることや、神経を取れば痛みがなくなり患者さんには分からないため、あまりしっかり治療されることが少ないのが残念ながら今の日本の歯科医療の現状です。

ただし、この治療をしっかり行っていないと、数年後腫れてきたりして再治療が必要になってしまいます。

そのため、当院ではこの根管治療も手を抜かずしっかりと行っています。

根管治療を成功させるポイントは、①機械的拡大②根管洗浄③根管貼薬④根管充填の4ステップです。

 

①機能的拡大

歯の中は目で直接見ることはできないため、このような機械を使い、今どこまで器具が到達しているかを確認しながら治療を進めます。

また、今まで使用していた神経を取る通常のステンレスファイルに加えて、最新のニッケルチタンファイルを使用しています。 ニッケルチタンファイルは超弾性を有するため、根管形態を維持した理想的な根管拡大形成を可能とします。

これは治療前のレントゲンですが、根の途中までしか白いお薬が入っていないため、根の先に感染を起こしています。 このような場合でも、上記の器具を使って治療を行うことで、根の先まで正確に治療を行うことが可能になります。

 

②根管洗浄③根管貼薬

根管治療は、根の中の細菌数を減らすことが目的なのですが、先ほどの機械的拡大だけだと、半分程度しか減らすことはできません。そこで、治療時に行うのが根管洗浄と根管貼薬です。

歯の根の中は複雑な形態をしているため、最新のニッケルチタンファイルを用いても全ての汚れを除去することはできません。そのため次亜塩素酸ナトリウムを用いて隅々まで洗浄を行い、100%の水酸化カルシウムを純水で溶かして使用することで発生するOH-イオンの高pHによる殺菌力を用いて徹底的に根管内の除菌を行います。

そうすることによって、広範囲に感染を起こした歯でも治癒させることができます。

 

④根管充填

また、いくら根の中を綺麗にしても、最終的なお薬が根の先まで入っていないと、悪化する可能性があります。

そのため、特殊な機材を用いてこのように根の先まで緊密にお薬を詰めていきます。

以上のようなことを考えながら治療を行うことで良好な結果を得られます。最後に他院で神経の処置を行い、数年は症状がなかったのですが、最近何もしなくても痛くなってきた患者さんのレントゲン写真です。

1本の歯に右と左2本の根っこがありますが、右の根っこが治療されていなかったため、感染が起きています。

被せ物を外し、神経の穴を探ったところ、右に2本左に2本の計4本ありましたので、それを綺麗に清掃し、最終的なお薬を詰めました。

根管治療は毎日何度も行う基本的な治療ですが、手を抜こうと思えばいくらでも手が抜けてしまう治療です。

しかし、こういった目立たない基本的な治療を手を抜かずにしっかりと行うことが重要だと考えています。

これからも一人一人、一本の歯を丁寧に治療していくことを心がけて診療を行いたいと思います。

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